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さらに、違法な木材貿易により稀少動物、例えばオラウータン、あるいはスマトラトラなどの絶滅を危惧させるような状況に追いやっているとして攻撃されている。 NGOがインドネシアからイギリスのDIYストアーに流れた違法伐採材の流通経路を追跡してそれを発見している。違法伐採された木材を、我々に加盟している取引業者の倉庫で発見して、我々の連盟の会員、そして政府に対して、非常に広報的な効果の高いキャンペーンを行った。この業界に限らず、評判というのは重要である。 2002年5月には、イギリスの最高府である内閣府にグリーンピースが侵入して、強制的に、サペリという樹木が使われていたドアを、森林管理協議会(FSC)の認定を受けたオーク材に取りかえた。我々は、イギリスの市場においては、合法的な木材の必要性に後押しをされている。 現在、イギリスの政府の調達政策によると、政府が消費する木材は最低でも国内消費全体の15%あり、それは独立的な立場から認証をされた合法的な木材でなければならないと定められている。大きな建設会社でも、同じような方針を採択している。それらの会社の株主が、どのような種類の木材を使っているのかということを、より詳しく聞きたがるようにもなった。 日頃から木材業者というのは、木材こそが持続可能な建材であるということを立証したい、あるいは前面に押し出したいと考えているが、NGOがこの業界の信頼性というものを攻撃しているような中では、それを確立するのは大変難しい。そして、今ではさまざまな法律の制定が見込まれるような状況になっている。現在、我々の会員企業は違法伐採された木材を使って業務を行っている場合、犯罪法によって訴追される可能性がある。こうした企業、業界を取り巻く環境は、大変厳しいものになっている。 NGOは我が国では20年程前から活動を続けている。犯罪パートナーというグリーンピースの報告がインドネシアとの木材貿易を取り上げた。この報告の結果として、我々の会員企業の大企業4社が、インドネシアからの木材の買いつけを停止した。そして、木材貿易連盟に対してこうした会員企業から、インドネシアに対する行動計画をつくるようにという働きかけがあった。そして、我々の19の会員が現状の分析調査に参加した。恐らくインドネシアは、その実際の状況以上にやり玉にあげられすぎたともいえるかもしれないが、違法伐採の問題がどこで起きようと、木材の合法性が問題となるときは、TTFそしてイギリスの木材業界というものは、課題に直面することになる。 課題に対し我々は合法的な木材しか扱わないという約束、確約をして対応した。また、アフリカやアジアのFLEGの活動やFLEG-TというEUが主導している行動計画にも、積極的に参加をしている。また、すべての利害関係者と定期的に対話を持つように努めている。 次に、TTFが行っている4つの具体的な活動を紹介したい。第1番目が、責任ある購買方針、2番目がインドネシア行動計画、3番目がEUのプロジェクト、4番目が我々の会員企業に対して、新しい仕入先を探すサービスの開始である。
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